「Google AI Ultraって月額いくら?Proで十分なの?」 「NotebookLMやFlowを使うなら、どのプランが必要?」 「Ultraは高いだけじゃないの?」
2026年5月のGoogle I/Oで、GoogleのAIサブスクリプションは大きくリニューアルされました。Google AI Ultraが月額14,500円〜の2階層制になり、Plusは月額725円、Proは月額2,900円で利用可能にと、プラン構成がガラリと変わっています(Google公式ブログ)。
この記事では、Gemini・NotebookLM・Google Flowなど各サービスごとにプランの違いを整理し、「結局どのプランを選べばいいのか」を用途別にはっきり示します。
結論 多くの人はPro、動画や大量調査ならUltra
細かい機能比較の前に、結論を先にまとめます。
無料で十分な人
Geminiの基本チャットや検索支援だけなら、無料プランでも十分に使えます。画像生成・編集やGemini Liveなど、一部の高度な機能も無料プランで体験できます。「まずはAIチャットを試してみたい」段階の方は課金不要です。
Proを選ぶべき人
多くの人にとって、Google AI Pro(月額2,900円)がもっとも現実的な選択肢です。Geminiの使用量上限が無料プランの4倍に拡大し、100万トークンのコンテキストウィンドウ、YouTube Premium Lite、Google Flowクレジット1,000/月がついてきます。NotebookLMも「拡張」枠で利用でき、日常の調べ物から資料整理まで不足を感じにくいプランです。
Ultraを検討してよい人
Google Flowで動画を大量に生成する人、Deep Thinkによる深い推論を頻繁に使う人、またはAntigravityでエージェント開発をがっつり行う人に限り、Ultraが選択肢に入ります。
簡単に言うと…
ライトユーザー:無料 or Plus(月額725円)
Gemini・NotebookLMを本格的に使う:Pro(月額2,900円)がベスト
動画生成・AI開発を大量にやる:Ultra(月額14,500円〜)
Google AIの有料プラン一覧|料金と基本スペック
2026年5月のGoogle I/O以降、個人向けのGoogle AIプランはPlus・Pro・Ultraの3段階で整理されています(Google One公式ページ)。Ultraはさらに「5x」「20x」の2ティアがあります。

Free / Plus / Pro / Ultraの料金比較(2026年06月時点)
| 項目 | 無料 | AI Plus | AI Pro | AI Ultra 5x | AI Ultra 20x |
|---|---|---|---|---|---|
| 月額(税込) | ¥0 | ¥725 | ¥2,900 | ¥14,500 | ¥32,000 |
| ストレージ | 15GB | 400GB | 5TB | 20TB | 30TB |
| Gemini使用量上限 | 基準 | 2倍 | 4倍 | Proの5倍 | Proの20倍 |
| YouTube Premium | × | × | Lite | 個人プラン | 個人プラン |
| Google Flow クレジット/月 | 50/日(無料体験枠) | 200 | 1,000 | 10,000 | 25,000 |
上記の料金は2026年6月27日時点でGoogle One公式ページ(日本語版)から確認したものです。為替変動やプラン改定で変わる可能性があります。
Google AI ProとUltraの主な違い
料金表だけではわかりにくい、ProとUltraの実質的な差分を掘り下げます。
Geminiで使えるモデル・上限
すべての有料プランで、Geminiの上位モデルやOmni系機能へのアクセスが拡大されますが、Proモデル(より高性能なモデル群)へのアクセスレベルがプランごとに異なります。なお、モデル名は公式ページにより表記が異なる場合があります。
| 機能 | Pro | Ultra 5x | Ultra 20x |
|---|---|---|---|
| 使用量上限 | 4倍 | Proの5倍 | Proの20倍 |
| Pro モデル | 拡張 | 上位 | 最上位 |
| Deep Think | × | ✓ | ✓ |
| コンテキストウィンドウ | 100万トークン | 100万トークン | 100万トークン |
| ファイルアップロード | 拡張 | 上位 | 最上位 |
ProとUltraの最大の機能差は「Deep Think」の有無です。Deep ThinkはGeminiに深い推論をさせる機能で、複雑な数学・科学・分析タスクに向いています。これが必要なければ、Proでモデル面の不足はほぼありません。

NotebookLMの利用枠
| 機能 | Plus | Pro | Ultra |
|---|---|---|---|
| Geminiによるアクセス | 追加 | 拡張 | 上位〜最上位 |
| 使用制限 | 追加 | 拡張 | 上位〜最上位 |
| ノートブックのサイズ | 大きい | さらに大きい | 最も大きい |
NotebookLMは全有料プランで使えますが、ノートブックのサイズや使用枠がプランに応じて変わります。大量のPDFや資料を日常的にNotebookLMに読み込ませる使い方をしている場合は、Proの「拡張」枠で足りるかがポイント。私の体感では、週に数十ページ程度の資料整理ならProで十分です。
NotebookLMの基本的な使い方はこちらの記事で詳しく解説しています。
Google FlowとAIクレジット
Google Flowは、テキストや画像から動画・画像を生成できるGoogleのAIクリエイティブスタジオです。
| 機能 | Plus | Pro | Ultra 5x | Ultra 20x |
|---|---|---|---|---|
| Google Flow クレジット/月 | 200 | 1,000 | 10,000 | 25,000 |
| Flow Music クレジット/月 | 3,000 | 10,000 | 30,000 | 30,000 |
| Gemini Omni Flash | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
| 4K画像アップスケーリング | × | × | ✓ | ✓ |
| 8K動画アップスケーリング | × | × | ✓ | ✓ |
FlowクレジットはProとUltraで10倍以上の差があります。動画生成は1本あたりのクレジット消費が大きいため、Flowで動画を頻繁に作る人にとってはUltraのクレジット量が大きなメリットになります。逆に「たまに画像を生成する」くらいならProの1,000クレジットで十分でしょう。
また、4K画像・8K動画へのアップスケーリングはUltra限定です。高解像度のクリエイティブ制作が必要な場合はここが判断ポイントになります。

Antigravityや開発系機能の扱い
| 機能 | Plus | Pro | Ultra 5x | Ultra 20x |
|---|---|---|---|---|
| Antigravity エージェントリクエスト | 制限付き | 拡張 | 上位 | 最上位 |
| AI Studio モデルアクセス | 制限付き | 拡張 | 上位 | 最上位 |
| Vibe Coding agent | 制限付き | 拡張 | 上位 | 最上位 |
| Jules タスク上限 | 制限付き | 拡張 | 上位 | 最上位 |
Google Antigravity(エージェントファーストの開発プラットフォーム)やJules(コーディングエージェント)、AI Studioは全プランで利用可能ですが、Ultraでは「上位〜最上位」の利用枠が提供されます。開発者がAntigravityで大量のエージェントリクエストを回す場合はUltraの恩恵が大きいです。
用途別おすすめプラン
日常の調べ物・文章作成
おすすめ:無料 or Plus(月額725円)
Geminiで質問したり、文章の下書きを手伝ってもらったりする程度なら、無料プランまたはPlusで十分です。Plusなら使用量上限が2倍に増え、Omni in Geminiも使えるため、画像付きの質問や動画関連の操作も快適になります。
ブログ運営・資料整理
おすすめ:Pro(月額2,900円)
ブログ運営者やビジネスでの資料整理には、Proがもっともコスパの高い選択肢です。理由はいくつかあります。コンテキストウィンドウ100万トークンで長い文書も扱える点、NotebookLMの利用枠が「拡張」レベルで資料の整理に十分な点、YouTube Premium Liteが追加料金なしで付帯する点もメリットです。
動画生成・Flowを多く使う
おすすめ:Ultra 5x(月額14,500円)
Google Flowで動画を月に何十本も生成したい場合は、Proの1,000クレジットではすぐに足りなくなります。Ultra 5xなら10,000クレジット/月に加え、4K画像・8K動画のアップスケーリングも解放されます。
AI開発・自動化まで使う
おすすめ:Ultra 20x(月額32,000円)を検討
Antigravityでエージェントを大規模に運用し、FlowクレジットもJulesも上限を気にせず使いたい……という人だけが検討するプランです。正直なところ、個人で月額32,000円の元を取れる人はかなり限られます。法人利用やチーム開発でGoogleのAIエコシステムにオールインする場合に初めて選択肢に入ります。
Gemini・NotebookLM・Flowで見る課金判断
Geminiを中心に使う場合
Geminiチャットが主な用途なら、Proの4倍枠で大半の人は足ります。2026年5月から使用量制限が「プロンプト回数制」から「コンピュート消費量制」に変わっており(Google公式ブログ)、シンプルなテキスト質問なら実質的にかなりの量を使えます。上限に達した場合でも、Google AI有料プランではFlash-Liteで会話を続けられる場合があります。ただし、上位モデルの利用枠はリセットを待つ必要があります。
NotebookLMで資料を大量に扱う場合
NotebookLMをヘビーに使うかどうかは、プラン選びの重要な判断軸です。数百ページの論文やレポートを常時NotebookLMに入れて分析する研究者やアナリストはUltraの「最も大きい」ノートブックサイズが必要になる可能性があります。一方、月に数冊の本やPDFを整理するくらいの用途ならProで不足しません。
GooglebookとGemini Intelligenceの連携についてはこちらの記事も参照してください。
Flowで動画生成を試したい場合
「まず試してみたい」レベルならProの1,000クレジットで十分です。動画1本の生成に消費するクレジットは内容や長さで変わりますが、Proの枠でも月に複数本は生成できます。本格的に動画制作のワークフローに組み込む段階になったらUltra 5xに上げる、というステップアップが無駄のない選び方です。
Google AI Ultraの注意点
地域・アカウント条件で表示が変わる可能性
一部機能は地域やアカウント設定によって提供状況が異なります。
たとえばGemini Sparkは、ProまたはUltraの契約、18歳以上、個人Googleアカウント、Keep Activityの有効化が条件です。
また、対応地域はGemini Appsの提供地域(EEA、Nigeria、Switzerland、UKを除く)に限られます。
日本で利用を検討する場合は、公式ヘルプで最新の提供状況を確認してください。
料金と上限を確認
Google I/O 2026でUltra 20xは月額250ドル→200ドルに値下げされ、新たに月額100ドルの5xティアが追加されました。このペースで価格改定が入る可能性があるため、本記事の料金情報もいずれ古くなります。契約前にはGoogle One公式ページで最新の情報を確認してください。
「元が取れる人」はかなり限られる
Ultra 5x(月額14,500円)の元を取るには、Google FlowやAntigravityを日常的にフル活用する必要があります。YouTube Premiumの個人プランが含まれるとはいえ、それだけでは料金差を埋められません。「なんとなく最上位にしておこう」はおすすめしません。まずProを1〜2ヶ月使い、上限に頻繁にぶつかるようならUltraに上げるのが賢い判断です。
よくある質問
Google AI Ultraは日本で使える?
2026年9月8日時点で、Google AI Ultraは日本向けの公式プランとして提供されています。一方、Gemini Sparkは米国限定ではなく、現行の公式ヘルプでは対応地域からEEA・Nigeria・Switzerland・UKを除外しており、日本は除外対象に含まれません。ただし、Sparkの利用にはProまたはUltraへの加入、18歳以上であること、個人Googleアカウントの利用、Keep Activityの有効化が必要です。機能の提供状況は、公式ヘルプで確認してください。
Google AI ProとGemini Advancedは同じ?
実質的にはGemini Advancedの後継がGoogle AI Proです。2025年5月のブランド再編で、Gemini AdvancedはGoogle AI Proに置き換え・拡張されました。月額2,900円の価格帯はそのまま引き継がれています。
NotebookLMだけ使いたい場合はどのプラン?
NotebookLM自体は無料でも使えますが、利用上限やノートブック容量を拡張したい場合はPlus以上が必要です。資料を本格的に扱うならProがバランス良いでしょう。
無料プランから始めてもよい?
もちろんです。Geminiの基本機能は無料で使えますし、NotebookLMも無料枠があります。まず無料→必要に応じてPlus or Proに上げるのが一番無駄のないステップです。
まとめ
Ultraがおすすめな人
- Google Flowで動画を月に何十本も生成する
- Deep Thinkによる深い推論を頻繁に使う
- Antigravityでエージェント開発をがっつりやる
- 4K/8K のクリエイティブ制作が業務レベルで必要
Proで十分な人
- Geminiチャットを仕事や日常で普通に使う
- NotebookLMで資料を整理・分析したい
- Google Flowはたまに試す程度
- 月額2,900円で最大限のコスパを求める
Google AIの有料プランは、Proが「ほぼ全部入り」の万能型、Ultraは「特定用途のヘビーユーザー向け」という位置づけです。Proの月額2,900円にはYouTube Premium Liteも含まれるため、実質的な負担感はさらに小さくなります。
私のおすすめは、まず無料 or Plusで触ってみて、AIを日常的に使い始めたらProに上げることです。Ultraは「Proの枠を使い切ってしまう」経験をしてからでも遅くありません。



