GPT-5.5とGPT-5.6の違い|API料金と現在の提供状況の比較

gpt5.5 instantのイメージ AIツール比較・レビュー

GPT-5.6が登場したことで、「GPT-5.5はもう使えないのか」「現在どのような位置づけになっているのか」と疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。

2026年9月13日現在、GPT-5.5はAPIモデルとして利用可能です。一方、ChatGPTにおけるGPT-5.5の現在の選択可否については本記事では断定しません。公式の更新情報によると、2026年8月時点でChatGPT FreeおよびGoの標準モデルはGPT-5.6 Luna、PlusおよびPro向けには思考量を調節できるGPT-5.6 Solが案内されています。

この記事では、まず現行のAPIにおけるGPT-5.5とGPT-5.6 Solの違いを整理したうえで、後半では発表当時のGPT-5.5およびGPT-5.5 Instantの提供内容を解説します。GPT-5.6ファミリー全体の仕様については、GPT-5.6の解説記事も参考にしてください。

GPT-5.5とGPT-5.6 Solの比較

APIにおいて、GPT-5.5とGPT-5.6 Solは料金や位置づけが異なります。以下の表は、272,000入力トークン以下の通常テキストトークン単価(100万トークンあたり)の比較です。

比較項目GPT-5.5GPT-5.6 Sol
位置づけ現役のAPIモデルGPT-5.6系のフラッグシップ
API入力料金(通常)$5 / 100万トークン$4 / 100万トークン
API出力料金(通常)$30 / 100万トークン$20 / 100万トークン

※両モデルとも入力が272,000トークンを超える長文入力では、入力料金が2倍、出力料金が1.5倍になります。また、GPT-5.6 Solの上記料金は少なくとも2026年11月21日までのプロモーション料金として案内されています(キャッシュやBatch料金などは別条件)。

GPT-5.5はAPIから廃止されたわけではなく、現在も選択できるモデルです。用途やコストの要件に合わせて、GPT-5.6系と使い分ける判断が求められます。

GPT-5.5とは?OpenAIが2026年4月に発表したモデルの概要

GPT-5.5は、OpenAIが2026年4月23日にリリースしたフロンティアモデルです(OpenAI公式発表)。

まず基本スペックを整理しておきます。

項目GPT-5.5
リリース日2026年4月23日(API:4月24日)
入出力テキスト・画像(入力)→ テキスト(出力)
Terminal-Bench 2.082.7%(GPT-5.4: 75.1%)
SWE-bench Pro58.6%(GPT-5.4: 57.7%)
API料金(入力/出力)$5 / $30(100万トークンあたり)
発表時の利用可能プランChatGPT Plus / Pro / Business / Enterprise
バリエーションGPT-5.5 / GPT-5.5 Pro / GPT-5.5 Thinking

GPT-5.5の最大の特徴は、単なるチャット回答だけでなく、コーディング・調査・データ分析・ドキュメント作成・スプレッドシート作成など、複数の作業をまたぐ実務タスクに強くなった点です。OpenAIはGPT-5.5について「複雑な目標を理解し、ツールを使い、作業を確認しながら完了まで進める」モデルと説明しています。なお、GPT-5.5 APIの入力はテキストと画像に対応していますが、音声や動画のネイティブ処理は現時点で確認されていません。

GPT-5.5 Instantが登場した当時の内容と現在のモデル

2026年5月に登場した「GPT-5.5 Instant」は、ChatGPTのログインユーザー向け標準モデルとして展開されました(OpenAI公式)。これは当時の位置づけです。

GPT-5.5 Instantは、発表時にChatGPTユーザー向けの標準モデルとして展開されました。現在はFreeとGoの標準モデルがLunaへ移り、対象の有料プランではSolが段階的に提供されています。

あわせてMemory Sourcesが導入され、保存メモリや過去のチャットなど、パーソナライズに使われている文脈をユーザー自身が確認・調整しやすくなりました。旧ヘルプ記事は現在の案内ページへリダイレクトされています。

APIでは chat-latest がChatGPTで使われている最新モデルを指す可変エイリアスです。GPT-5.5に固定される名前ではありません。挙動を固定したい本番用途では、固定のモデル名と用途・料金を必ず確認してください。

整理すると、GPT-5.5とGPT-5.5 Instantの役割分担は発表時の情報です。現在のChatGPTで使えるモデルは、プランと利用環境の表示を基準に確認してください。

GPT-5.4との違い:何が進化したのか

GPT-5.5は、発表時の公表値ではGPT-5.4とどのような差があったのでしょうか。以下の比較は当時の性能発表を読むためのものです。

発表時ベンチマーク比較

以下は2026年4月に公表されたベンチマーク値です。現在のモデル選定の根拠にはせず、実際に使えるモデルと利用条件は画面および現行の公式案内で確認してください。

ベンチマークGPT-5.5GPT-5.4Claude Opus 4.7
Terminal-Bench 2.082.7%75.1%69.4%
SWE-bench Pro58.6%57.7%64.3%
GPQA Diamond93.6%92.8%94.2%

出典:OpenAI公式ブログAnthropic公式ブログ

2026年4月の公表値では、Terminal-Bench 2.0はGPT-5.5が82.7%、SWE-bench ProはClaude Opus 4.7が64.3%でした。ベンチマークごとに結果が異なるため、この表だけで現在のモデルを選ぶことはできません。

なお、SWE-Bench Proについては一部の研究者から評価データの記憶・汚染の可能性が指摘されています。ベンチマークはあくまで参考指標として捉え、実際の使いやすさは自分の用途で試して判断するのが安全です。

2026年4月の発表で示された進化

OpenAIが2026年4月の発表で強調した点は、以下の3つです。

  1. エージェント性能の向上:コードの記述・デバッグだけでなく、ウェブ調査→データ分析→ドキュメント作成→ソフトウェア操作まで、複数ツールをまたいでタスクを最後まで自律的に遂行できることが、発表時の特徴として示されました。
  2. トークン効率の改善:GPT-5.4と同等のレイテンシ(応答速度)を維持しつつ、同じタスクを完了するのに必要なトークン数が大幅に減少したと、発表時に説明されました。API料金との関係では、OpenAIはタスクによっては実質的なコスト差がかなり縮まる可能性があるとしていました。
  3. ツール横断の自律実行:ウェブ検索・コード実行・ファイル操作などのツールを自ら判断して使い分け、タスクが完了するまで進めるエージェント的な動きが、発表時の改善点として示されました。

2026年4月の公表値の要点

  • Terminal-Bench(ターミナル操作)の公表値は、GPT-5.5が82.7%、GPT-5.4が75.1%、Claude Opus 4.7が69.4%
  • SWE-bench Pro(GitHub実務修正)の公表値は、Claude Opus 4.7が64.3%、GPT-5.5が58.6%、GPT-5.4が57.7%
  • OpenAIは、発表時にトークン効率の改善により実質コスト差が縮まる可能性を示していた

料金とプラン:発表時の提供条件と現在の確認方法

料金と利用条件は変更されるため、ここでは発表時の内容を残したうえで、現在の確認方法を示します。

2026年5月時点のChatGPTプラン別 GPT-5.5 対応表

プラン月額GPT-5.5 InstantGPT-5.5 ProGPT-5.5 Thinking
Free無料△ 制限付きで利用可
Go地域により異なる✅(上限大きめ)△(制限あり)
Plus$20
Pro$100〜$200
Businessプランにより異なる
Enterprise要問合せ

出典:2026年5月時点のOpenAI公式発表。現在のプラン内容はOpenAIヘルプで確認してください。

現在のFreeとGoの標準モデルはLunaです。 対象の有料プランではSolが段階的に提供されています。記事公開時の「Freeは5時間あたり10メッセージ」「Plus/Goは3時間あたり160メッセージ」という枠は、現在の利用条件として使えません。過去モデルが利用できる場合もあるため、使えるモデルを一律には断定せず、画面の表示と公式案内を確認してください。

API料金の比較

モデル入力(100万トークン)出力(100万トークン)
GPT-5.5$5.00$30.00
GPT-5.5 Pro$30.00$180.00
GPT-5.4(参考)$2.50$15.00

API料金だけ見るとGPT-5.4の2倍ですが、GPT-5.5はトークン効率が改善されているため、同じタスクを完了するのに使うトークン数は減る傾向にあります。

GPT-5.5とGPT-5.4では、入力が272Kトークンを超えるセッションで入力料金が2倍、出力料金が1.5倍になります。GPT-5.5 Proに同じ長文係数が適用されることは、この時点では確認できませんでした。

OpenAIも「同じCodexタスクをより少ないトークンで完了する」と説明しており、タスクによっては実質的なコスト差が縮まる可能性があります。とはいえ使い方次第で変わるので、大量にAPI呼び出しする場合は事前にコスト試算をしておくことをおすすめします。

GPT-5.5の使い方:ChatGPTでの実際の操作手順

GPT-5.5を使えるかどうかは、現在のプランと利用環境で変わります。まずはChatGPTで表示されるモデルを確認してください。

STEP 1:ChatGPTにログインする

chatgpt.com にアクセスし、アカウントにログインします。利用できるモデルはプランとロールアウト状況で異なります。

STEP 2:モデル選択メニューで利用可能なモデルを確認する

チャット画面の上部にあるモデル選択メニュー(ドロップダウン)をクリックします。GPT-5.5の表示や過去モデルの利用可否は環境によって異なるため、表示されたモデルから用途に合うものを選びます。

chatgptのモデル選択画面
chatgptの詳細なモデル選択画面

STEP 3:そのまま会話を始める

モデルを選択したら、あとはいつもどおりチャット欄にプロンプトを入力するだけ。GPT-5.5はユーザーの意図を素早く理解し、必要に応じてウェブ検索やコード実行も自律的に行ってくれます。

chatgptに質問している画像

GPT-5.5 Thinkingの記載について ここで紹介しているGPT-5.5 Thinkingは発表時の内容です。現在のモデル選択肢は画面と公式案内で確認してください。

この記事で記したPlusプランでの利用時の感触は、2026年4月の発表当時の記録です。GPT-5.4と同じプロンプトを投げた際には、GPT-5.5のほうが回答の構造がきれいで、「やりたいこと」をより正確に汲んでくれる印象でした。特にドキュメント作成や要約系のタスクでは違いを感じました。

Codexとの連携:GPT-5.5発表時のエージェント型タスクの位置づけ

OpenAIのCodexは、複数のモデルに対応したエージェント型コーディングツールです。GPT-5.5を使えるかどうかは、Codexの表示と利用環境で確認してください。2026年4月時点で、OpenAIは毎週400万人以上の開発者が利用していると報告していました。CLI・IDE・ChatGPTでの利用可否を含む現行の条件は、公式の料金・モデル案内で確認してください。

2026年4月の発表時に示されたCodexでの位置づけ

2026年4月の発表時、OpenAIはCodexでのGPT-5.5について、以下の能力を示していました。

  • 大規模コードベースの文脈保持:プロジェクト全体を理解した上でのリファクタリングや修正
  • 曖昧な障害の推論:「なぜか動かない」レベルの曖昧なバグ報告からの原因推論
  • ツール間の自律実行:コード修正→テスト実行→ドキュメント更新をまたぐ作業

Terminal-Bench 2.0の82.7%は、2026年4月にOpenAIが公表したエージェント型タスクの評価です。この記事で前述したPlusプランでの利用時の感触も同時期の記録であり、現在のCodexで得られる結果を示すものではありません。

Codexの利用枠は通常のChatGPT利用枠とは別に確認する FreeやGoを含む各プランでCodexを利用できます。WorkとCodexは利用枠を共有しますが、通常のChatGPTの利用枠と共有するとは案内されていません。

現行の案内では、ProのCodex利用枠はPlusと比べて5倍または20倍です。2026年5月31日までのCodexプロモーションは終了しているため、現在の推奨条件としては扱いません。

Claude Opus 4.7との比較:発表時ベンチマークと現在の料金

ベンチマークの数値は2026年4月の公表値です。表にある料金は2026年9月7日に確認した値であり、時点の異なる情報を現在のモデル選定にそのまま使うことはできません。

GPT-5.5 vs Claude Opus 4.7 早見表

項目GPT-5.5Claude Opus 4.7
Terminal-Bench 2.0(2026年4月公表値)82.7%69.4%
SWE-bench Pro(2026年4月公表値)58.6%64.3%
API料金(入力/出力、2026年9月7日確認)$5 / $30$5 / $25
月額プラン(2026年9月7日確認)Plus $20〜Claude Pro $20〜

この表は発表時のベンチマークと、確認日時点の料金を並べた参考情報です。現行のモデルを選ぶときは、利用画面で使えるモデルと各社の公式案内を確認してください。

もっと詳しいClaudeとChatGPTの比較は ClaudeとChatGPTを徹底比較|どっちが優秀? の記事でまとめているので、あわせて読んでみてください。また、Claude Opus 4.7の詳しい性能や使い方が気になる方は Claude Opus 4.7 完全ガイド もおすすめです。

よくある質問(FAQ)

GPT-5.5とGPT-5.5 Instantは同じですか?

GPT-5.5とGPT-5.5 Instantの説明は、発表時の世代内の役割分担です。現在のChatGPTではFreeとGoの標準モデルがLunaへ移り、対象の有料プランではSolが段階的に提供されています。

無料ユーザーでもGPT-5.5 Instantは使えますか?

記事公開時には使えた時期がありましたが、現在のFreeの標準モデルはLunaです。GPT-5.5を使えるかどうかは一律には断定できないため、利用環境のモデル選択画面と公式案内を確認してください。

APIのchat-latestは何を指しますか?

OpenAI API Docsでは、chat-latestはChatGPTで使われている最新モデルを指す可変エイリアスです。GPT-5.5に固定されないため、固定挙動が必要な本番用途では、公式の最新モデルガイドと料金を必ず確認してください。

まとめ:GPT-5.5が向いていた用途と現在の確認方法

GPT-5.5が登場した当時に向いていた人

  • GPT-5.5の発表時の性能やAPI料金を確認したい開発者
  • ウェブ調査→分析→文書作成といった複数ツールをまたぐ作業が多い人
  • GPT-5.4で「もうちょっと賢ければ…」と感じていた人
  • 画像を含む入力やデータ分析を絡めた複合タスクを頻繁に使う人

GPT-5.4で十分だった人

  • 日常的なチャットやメール下書きが中心のライトユーザー
  • API料金をできるだけ抑えたい人(GPT-5.5はGPT-5.4の約2倍)
  • 現在使えるChatGPTモデルを確認したい人

GPT-5.5は、2026年4月の発表時に「AIに仕事を任せる」体験を大きく前進させたモデルでした。Terminal-Bench 2.0の82.7%などは当時のエージェント型タスクの評価を示す公表値です。現在のモデル選定では、これらの歴史的な比較ではなく、利用画面と現行の公式案内を確認してください。

実際に使うときは、現在のプランで表示されるモデルと利用枠を確認してから選んでください。

参考・一次ソース